棒に当た

ったら吉

高松の旅 ⑩まさかの2泊

温泉で暖まり、適当なスーパーで惣菜を買いイートインをする。考える力をなくしているのでぼんやり外を眺めながらカップスープをすする。

この時点で18:00。乗る予定のフェリーは午前1:00発。さて、この時間をどうするか…。もう寝たい。歩きたくもない。あー書いてて辛くなってきた。

 

書いてて辛くなったので大まかに。この後フェリーターミナルまで向かうも1:00発は休航で次便は6:00。帰れなくなった。翌日のバイトもいけない。絶望で親に連絡するが結局近場のネカフェまで戻りそこで宿泊。ネカフェ宿泊も1度してみたかったのでその点では良かったかもしれない。思いの外ネカフェは素晴らしく、何かあった時には利用できるなと思った。4:30までなんとか眠り、5:00に乗り場へ、無事に6:00乗船。くたくたすぎた。10:00に三宮につき、なんとか家にたどり着いたのは11:30。しかも鍵を持っておらず、ガチャガチャと玄関の戸を鳴らす不審者に。弟に怒られながら開けてもらった。

 

実際の工程よりまとめている今の方がなんだか辛い。(笑)車も怖かったし、寒いのがキツかった。もう無茶な旅はしない。四国は車かなにかで回るべき…。

 

でも次、青春18切符、出るみたいだね。次はどこに行こう。

高松の旅 ⑨優しさに温まる

詰んだ、ともはや絶望するどころかなにも考えられず、ちょっとぼんやりとしていたが、なんとかせねばと思い駅の工事をしていたお兄さんに近くにコンビニなどはないか尋ねる。道の駅にファミリーマートがあるらしいが、歩いては相当かかるそう。もう足が限界だったが仕方がない。言われた方角に向けて歩き出す。でもマップを見てもわからないし、なにかを考えるのも疲れすぎてできない。本当に出発のランニングなど、なにをしてるんだろ…。

 

マップ上の郵便局が目につき、とりあえず目指してみる。入ると優しそうな郵便局員の方がお2人、お客さんのおばあちゃんがお一人。訳を話すと同じ年頃の娘がいるから、となんとお昼休みの時間を使って車で琴電琴平まで送ってくださった。本当に泣きそうだった。令和になってヒッチハイク(?)もどきを体験するとは…。

本当にありがとうございました。香川の人は優しい。

 

そうして琴電琴平まで戻ることができ、昨日食べた骨付鳥が忘れられずランチでもう一度。本当は骨までしゃぶりたかったが店員さんの目が気になり出来ず…。それにしても美味しい。親鳥精肉で買いたい。

f:id:temuteku:20200219193050j:image

 

その後金比羅山の表参道で朝には開いていなかった足湯を発見。タイツを履いていたので1度諦めて駅に向かったがどうしても入りたくなり、トイレでタイツを脱ぎ、足湯に再度向かう。30分以上ぼーっとしていた。その間も雨が降ったり、ほんわか系お姉さんとマッチョ系お兄さんカップルのケンカを聞いたり、色々ありながら電車の出発を見計らって駅に戻る。足湯でだいぶ温まったが逆に温泉に入りたくなり、目星をつけていた温泉を目指してまた琴電で揺さぶられながら高松市内へ戻る。

高松の旅 ⑧もう歩きたくない

そして山の中、道路はしっかりとあるのでとりあえず歩く。歩く。歩く。

足首、スネはもう限界。なぜこんなことしてるのだろう(笑)天候が怪しくなり、雪がちらつく。あまり考えていなかったが、雨でも降ろうものなら死である。もうかなり山の中で、車もさほど通らない。

でもそうなったらその時だと開き直り、とりあえず歩く、歩く、歩き続ける…。寒すぎてポケットから手が出せず、写真も撮れていないが本当に山の中、途中大きな小学校があった。

大きなトラックがビュンビュン通り、ビビりつつ、1時間半、歩き続け、うどん屋が見えた時は思わず走ってしまった。最後の15分が死ぬほど辛く、何度も何度も現在地からの距離を1分単位で検索し続けた。謎のサバイバル。

 

なんとか注文を済ませ、震える手でお店のおばあちゃんにお金を支払うと、「歩いてきたん、手冷たいね〜!」と言われ、少し気恥ずかしかった。f:id:temuteku:20200219183406j:image

 

うどんを食べ終えて、さて最初の予定だった駅から金比羅山に戻ろう、とまた歩きだし、ヘロヘロの中次の便はいつかな、と調べると14:00。今は11:00。駅に着くとトイレもなにもない、屋根はあるが壁はない。長高台。空からは雪が降りしきり、暖を取れるのはカイロのみ。終わった。

 

高松の旅 ⑦金比羅山

うどん屋の近くの駅から琴電に乗り琴電琴平駅まで。1時間ほど。琴電かわいい。f:id:temuteku:20200219181610j:image

電車はよく眠れるのでうとうとしていると、がごっ!という音と共に体が浮いた。やばい、揺れがやばい。近鉄も立っていられないが、琴電の揺れは縦揺れで、体浮く。音がすごい。それでも疲労から終点までうとうとし続け、琴電琴平駅に到着。金比羅山登ります。


f:id:temuteku:20200219181856j:image

f:id:temuteku:20200219181853j:image

なんだか前日もものすごいあるいているので金比羅山の階段、それほど苦労せず登れた。もうなんか1時間くらいなら「え、歩けるね〜」という感じである。


f:id:temuteku:20200219182101j:image

f:id:temuteku:20200219182104j:image

参拝を済ませ、家族へのお土産にお守りとおみくじ(大吉だった)を購入し、次に1番訪れたかったうどん屋を目指したのだけど、そのうどん屋は山の中。通常車で向かうところである。 

JRの駅が近くにあり、2kmくらいで行けるようだったのでそれに乗ろうと思っていたのだけど、検索にかけると次の便が11:30発。現在9:30。うーん。Googleマップで検索にかける。徒歩1時間半。「え、歩けるね〜」

ハイキング決定です。

高橋の旅 ⑥カラオケ泊、早朝うどん

街を徘徊しようにも強風+極寒でうろつけない。コンビニである程度まで時間を潰すも待ちきれず、23時の5分前くらいにカラオケに突入。なぜ23時までに拘っているのかというと23時からのフリータイムは500円とサイトにあったから……!!!!

予約の10分前からは部屋に入れるらしいので入って騒音の中寝るために焼酎を注文したのだが、注文したのが22時55分くらいで、結果500円は適用されず。初めてのカラオケ泊だったのだけれど部屋も真っ暗に出来たし、なんせ酔っぱらっているので割と眠れた。4時ぐらいに騒音で目を覚ましたが、5時閉店なのでそれからのろのろと用意をし、また1人、意識朦朧、6時開店のうどん屋へ痛む脚を引きずりながら冷たい風が吹く真っ暗な高松を歩きだした。

 

街灯もなにもない真っ暗な道を歩くこと20分。旅に来ると、いかに大阪の人口密度が高いのか改めて実感する。知らない土地の、誰もいない真っ暗な道は結構メンタルにくる。なおかつ寒い。泣きそうになってきた中、御目当てのうどん屋さんに。時刻は5:40。中で店員さんが忙しそうに準備をしている。どこかコンビニでも探して待とうかと思ったけれど、車が何台かお店の近くに停車したので、お客さんかなぁと思い、また並ぶのも嫌だし、なにより暗い道をもう歩きたくなかったので店の前で待機することに。

ぼーっとうどんを食べてからの行き先を検索しながら6:00まで待つ。

煌々と輝く店内のテレビが6:00を告げる。店員さんが暖簾をかけるの久しぶりに見た。私の後ろに何人か厳つ目のお兄さんたちが並んでおり、少しびびりながら有名店に1番ノリである。1番ノリに特にこだわりはないが、まぁ、記念にはなるのかなぁ。

 

初めての香川で食べるうどん。出来立ての麺は口当たり優しく柔らかく、噛み締めるともっちり。卵の濃厚さと醤油がたまらない。f:id:temuteku:20200219181050j:image

ほーっと一息、おあげさんもとれば良かったなーと思いつつ、1番のりにもか変わらず周りのお客さんが一回転するくらいまでうどんを噛みしめ、次のところへ。向かうは金比羅山です。

 

 

高松の旅 ⑤うどんと骨付鳥

フェリーが着くのが17:30で、行きたいうどん屋は軒並み閉まっている。なのでちょっと反則かもしれないが旅の最初のうどんはフェリー内の売店で。出汁は本場のを楽しみたかったので、王道の火薬は飛ばし、ここでしかないだろうオリーブ牛100%牛キーマカレーうどんを注文。若いお姉さんが笑顔で作ってくれました。f:id:temuteku:20200219171340j:imageどきどき一口目。なんだか作り立てのような、優しい麺の柔らかさ。ミンチもスパイシー。(辛いの好きなので)七味をかけて美味しくいただく。

眠たかったのだけど暖房で息苦しく、16:00くらいでシャワーだけかり、さむ…と言いながら船外デッキで体内の空気を入れ替え。あとはマッサージチェアに居座りうとうとと到着を待った。f:id:temuteku:20200219171651j:image

強風の影響で到着がおくれ高松に着いたのは19:00過ぎ。高松駅への直行バスも遅れており、有名骨付鳥店に向かえるかどうか心配になる。お腹も空いた…。

バスが来て10分ほどで高松駅に。費用をうかすため(だめな気がする)スーパーで酒を買ってから店へ向かおうとする。が、寒い!風がやばい!f:id:temuteku:20200219174932j:image港なので吹きさらし、これはスーパーにたどり着く前に風に吹き飛ばされて死んでしまうと思い、途中でUターンしてセブンイレブンでチューハイ(強め)を極寒の中煽りながらお店へ。疲れ切った体に一気に9%のアルコールが。有名店に着く頃には気持ちが良くなり、月曜にもかかわらず店外までの行列にものんびりと並べたのはアルコールのおかげ。書いていてやばいなぁ自分と思った。

 

店外で待つこと30分、店内で10分、注文してから20分、ようやく出会えた骨付鳥(親)!!!f:id:temuteku:20200219172828j:image飲み物はハイボール飲んできたので好きな赤ワインに(ちょっと店員さんに怪訝な顔をされた気がする)。

 

骨付鳥は親とひながあり、どちらも食べようとは思ってたものの様子見でとりあえず噛み締める味わいが特徴らしい親を注文。

切り込みが入っていて、かぶりつくスタイル。

 

まずは一口。油とニンニクが強めのスパイスが口の中に広がる。ぎゅっぎゅっ!と噛み締めるほどに鳥の旨味がじんわりと溢れ出る。いつまでも噛んでいたい。かなり濃い目の味付けで、付け合わせのキャベツも進む!親鳥ってこんなに美味しいんだ…!!噛み締められる鶏って初めて食べたような。鶏大好きだから、いつまでも噛んでいられるのありがたい…!(笑)

じっくりと味わいながら、半分くらいまで食べたところこれは雛鳥もいけるな、と出てくるまで時間がかかるだろうと予測して 、親鳥を食べ終えてしまう前に雛鳥も注文。

 

出てきた雛鳥は親鳥よりも見た目も食感もぷりっ!!あっつあつで出てきたので、一気に食べてしまった。f:id:temuteku:20200219174622j:image

 

油がたっぷりなので、ペーパーを何十枚も使ってしまったが、関節の軟骨部分までしっかりいただいてしまった。

うどん目当てできた香川で鶏に衝撃を受けるとは…!!!

骨付鳥2本でお会計。22時ごろだったかな。ネットで予約を済ませていたジャンカラまで、23時まで待ちます。

 

高松の旅 ④フェリー

なんとか電車に乗れて一安心。もうくたくたなのだけど三宮についてからもフェリー乗り場まで2kmくらい歩かねばならない。バスも出てるらしいけれど、ここで乗ったらもとも子もない気がする。そしてまた歩く。どうせフェリー行ったら休めるし…!みたいな意気込みで。

f:id:temuteku:20200219170044j:image雨もぱらつき始めた中たどり着いたフェリー乗り場。これから出発だというのに、もう長い旅を終えた気分。トイレで着替えたのだけど寒さのせいか顔が真っ赤か。うーん辛い。

買ってきたパンをしみじみと味わい、出発まで1時間ほど待機。


f:id:temuteku:20200219170358j:image

f:id:temuteku:20200219170354j:image

 

平日の真昼なので、乗客は10人ほどか。みな慣れた様子で私とその他3人組の同い年くらいの男子3名だけでフェリーの中を探索してた。あとはみんな早々にごろ寝。

ホームページで感じていたほど活気があるわけではなく、出発の音楽も虚しく響く船内、暖房でむせ返る船内のレディースルームで私も周りに習い死んだように横たわった。