『ワインに染まる〜パリから始まる美酒の旅〜』 戸塚真弓
戸塚真弓さんの著書を片っ端から読んでみたくなって、調べていたところ、『ワイン』の文字に吸い込まれるようにこの本を次に読む本に選んだ。発刊が2017年とだいぶ新しかったのも理由である。
どのようなワインの世界が待っているのか、うきうきしながら読み進めた。が、いかんせんこちらの知識が無さすぎた。この本の中には彼女のワインへの情熱が溢れんばかりに、それこそ大波になって読者に襲いかかっている。最近興味を持ち始め、やっとソーベネ・カルヴィニヨンの味を覚え始めた小娘の乗るでき合わせのボートなど、沈没を免れなかったのである。以前の『パリからのおいしい話』と比べて彼女も歳を重ねたからなのだろうか、もう読者のことよりワインへの愛の方が何倍も強く、右も左もない、といった感じ。また知識を付ければ、その情熱の波にも乗れるようになるのだろうか。そのようになれるのは、一体何年後になるのだろう。
今後の勉強のために自分用のメモ。
- 『オデッユセイア』の「葡萄色の海」の表現
- パリのポルト・ド・ヴェルサイユが主宰するフランス農業生産品コンクールは信頼ができる
- ボルドーの赤ワインで一級に格付けされているのが オー・ブリオン、ラフィット・ロチルド、ラトゥール、マルゴー、ムートン・ロチルド
- ボージョレ・クラシックはブルイィ、シェナ、コート・ド・ブルイィ、シルーブル、フルーリー、ジュリエナ、モルゴン、ムーラン・ナヴァン、レニエ、サン・タームルの10種
- ペソクサ(フランス食品振興会)
- ワイン美術館
- 『クロ』は『囲い』の意。
- オスピスのワイン
- グルジアのワイン、その食文化
- 「いいワインのように味わい深く熟成したい。おいしくなりたい」
- ロマネ・サン・ヴィヴァン
- ソーテルヌ
- アルコール依存症はワイン産地では少ない
- シャンボール・ミュニジー村の生産するワイン、ミュニジー
- 開高健『ロマネ・コンティ・一九三五年』
- イサク・ディネーセン『ピサへの道』の「老男爵の思い出」、『バベットの晩餐会』
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