棒に当た

ったら吉

抱きしめ鯛  肥後橋


テレビでも再三取り上げられ、ラーメン雑誌ではページ両面を埋め尽くし、名だたる(?)著名人が訪れ、食べログでは赤い星が輝いている。加えて一度食べにいった家族が「美味いうまい」と言いつづけるものなので、必然的に私の中の行きたい食べたいボルテージはマックスになるのはまあもう書く必要もない。

 

日曜日が定休日だということで、両親にご馳走になることしか考えていない私は木曜日平日、開店直後の憧れの『抱きしめ鯛』へ。

てっきり並ぶものかと思っていたのが店内にはカウンターに一人先客がおられただけでであった。券売機で看板商品である『鯛担々麺』の辛さ1を。辛さ0も選べるらしく、以前訪れた両親はそちらをいただいたらしい。私もはじめてだしそっちにしようかな、と思ったのだけど、券売機にわかりやすい記載がなく、初めてさんオススメ、とあったので、この辛さに。そして2回の味変が体験出来るという『鯛めし』も注文。

 

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鯛担麺 辛さ1

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鯛めし

 

セルフで水を用意し、使い捨ておしぼりで手を拭いているとおしゃれにドレスアップした鯛担麺が到着。めんま(大好き)が大きく、鶏ハム、薄切りチャーシューが大きめカットで添えられている。麺はコシがある中太縮れ麺。肝心のお味だが、スープはしっかりとしたこくがあり、辛みは1でも、辛いのが苦手なら苦戦しそうなほどしっかりと効いている。 上の鯛そぼろ?はしっかりと煎られていて、スープとからめると香ばしさが加わってより美味しい。担々麺らしく濃いスープではあるが、鯛だしだからなのか、後がさっぱりとしている。

 

総合的に文句なく美味しい。美味しいのだが・・・・。

 

私は普段ラーメンはまったくと言っていいほど口にしない。この日も1年に2度あるかどうかの貴重なラーメンタイムであった。だからなのか、美味しいのは間違いないのだけれども、特別、何も思うところがなかったのである。鯛の風味を感じようにも、食べ慣れないせいでこれが鯛だしなのかなんなのかよくわからない。というより辛い。辛さは大丈夫なはずなのに・・・。あとで両親に確認すると(両親も今回は辛さ1)辛さ0の方が鯛の味がしっかりと感じられたそうである。しかしそれなら担々麺である意味があるのかないのか。ラーメン盲でほんとうにすみません。

 

絶賛されていた鯛めしもまあ、鯛めしだね〜といった感じ、1度目の味変でスープをかけリゾット風、そこからテーブルに用意された鯛だしをかけてお茶漬け風に2度目味変、という仕組みなのだが、これも予想の域を超えないといいますか・・・。でもポットに入った鯛だしはしっかりと鯛のかおりがあり、シンプルにこれに粗塩でも足して飲みたかった。

 

ひどい書き方だが、感動したのが鶏ハムとチャーシューである。(鶏ハムではなく鶏のコンフィらしい)鶏ハムはむっちりと柔らかく、パサつきなど破片もみせずプリッとジューシー。低音でじっくり仕上げられたチャーシューの、こちらに身を預け切ったあまい油のとろけ方、柔らかさが、かけられた甘酸っぱい(おそらく)バルサミコソースと合わさるともう至高の逸品である。これだけでお店いけると思う。

 

散々褒められ尽くして味のハードルを上げられたうえでの実食だから、致し方ないところはあるけれども、2度目、あるかな・・・。お店の問題ではなく、私がもっとラーメンを勉強するべきだということに尽きる体験になりました、はい。

 

 

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出直してくるね